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中高年のバイク運転の死亡事故増加
例年バイクの死亡事故は一定数必ず出てしまうのですが、ここ最近の傾向として中高年ライダーの死亡事故発生回数が増加しているのです。
警視庁が公表しているデータを見てみるとここ最近の死亡事故の年齢別割合では40代と50代が増加していることがわかっているのです。
ウーバーイーツのような宅配サービスによってバイクを運転できる人達への需要は一気に上昇しているので、バイク事故そのものの数が増加していると言われればよくわかるのですが、なぜピンポイントに40代と50代が増加しているのでしょうか。
今回はこの中高年のバイク運転の死亡事故が増加している理由にも注目していきます。
事故が増えている理由
全体的にバイク運転における事故は追い越し・出会い頭・前方不注意・右折と右側直進での接触・単独走行中の転倒の5つのパターンが考えられます。
これらのどれかが原因で事故に繋がっているのですが、ここから推測される中高年の事故増加原因は『若いうちにできたことを無理に実現しようとした結果』とか『中高年ライダーそのものの増加』にあるでしょう。
昨今は新型コロナウイルスの騒動も相まって団体行動が難しくなってしまったことから、一人で行えるような趣味を持つ人が急増しており、その中には遠出したいけど団体行動はできないからツーリングを趣味にしたという人も多いのです。
特に、若い頃バイクに乗っていた中高年の方々はまたバイクに乗ってみたいという気持ちが出てきたことも相まってバイクで遠出する人が増えていると言われております。
このように中高年ライダーそのものが増加したことで事故発生件数も増加してしまいました。
さらに老化の進行と昔できたことは今でもできるという過信から、久しぶりにバイクに乗る人が増えれば増えるほど事故発生件数も増加するのです。
注意したいポイント
こういったバイク事故を引き起こさないようにするポイントはいくつかあります。
それは次の項目を徹底的に意識することです。
無理なスピードの出し過ぎはNGであること、勾配がある場所やカーブになっている場所では無理にアクセルを開けずに減速する、2人乗りはできるだけ避ける、重い荷物を載せた状態では無理をしない、雨や雪や濃霧などで路面状態が悪い日や視界が確保できない日は運転しない。
これらを護るだけでも事故は減ります。
運転で過信しないこと
先ほどの注意したいポイントはすべてのライダーに当てはまることですが、そこに老化による影響が出ている中高年ライダーの場合は『運転に対する過信をしないこと』という注意ポイントが追加されます。
「自分なら大丈夫」とか「自分の身体はマダ動く」とか「若いときにできていたから平気」という考え方は大事故に繋がるので過信だけはしないようにしましょう。